連載 先生,そのエビデンス教えてください!
第8回
「荷重制限のプランってどうやって決めるんですか?」
高野 昇太郎
1
1北里大学医学部整形外科学
pp.242-243
発行日 2023年2月19日
Published Date 2023/2/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001296
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下肢外傷に対する保存加療や手術後,および骨切り術などの後には荷重制限を設けることが少なくありません。しかし,その荷重プランを含む後療法については,一定のプロトコールが確立されていないことがしばしばあります。荷重は各患者の体格や日常生活動作(activities of daily living;ADL),骨質や固定性などによって局所へ与える影響はさまざまであり,そのことが画一的なプロトコールの形成を困難にしていると考えられます。そのため,先人たちの多大な経験に基づいた荷重プランと照らし合わせながら,患部の安定性や各患者のプロファイルを鑑み,後療法を決定しているのが一般的だと思われます。特に手術に関しては,インプラントや手術手技の発展に伴い,徐々に後療法の期間が短縮されてきています。
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