特集 上肢の麻痺と痛み
C7, C8, T1髄節・神経根障害の診断:脳神経内科医の立場から
園生 雅弘
1
1帝京大学脳神経内科
キーワード:
筋節(myotome)
,
頚部神経根症(cervical radiculopathy)
,
頚椎症性筋萎縮症(cervical spondylotic amyotrophy;CSA)
Keyword:
筋節(myotome)
,
頚部神経根症(cervical radiculopathy)
,
頚椎症性筋萎縮症(cervical spondylotic amyotrophy;CSA)
pp.473-480
発行日 2022年5月19日
Published Date 2022/5/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001004
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C7,C8,T1髄節・神経根障害を診断するためには,まず筋節・皮節について知ることが必要である。頚椎症性神経根症としてはC7根症が最も頻度が高いが,C8筋節中心の筋萎縮・筋力低下が主徴でしばしば下垂指を呈する遠位型の頚椎症性筋萎縮症(cervical spondylotic amyotrophy;CSA)もcommon diseaseである。後骨間神経麻痺を呈する神経痛性筋萎縮症との鑑別を要する。真の神経性胸郭出口症候群などの腕神経叢障害についても熟知すべきである。
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