特集 発育性股関節形成不全の基礎と臨床
DDH健診・検診の歴史・方法・制度と遅診断
星野 弘太郎
1
1医療法人慈誠会山根病院整形外科
キーワード:
健診・検診(medical examination)
,
診断遅延・遅診断(late diagnosis)
,
発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip;DDH)
Keyword:
健診・検診(medical examination)
,
診断遅延・遅診断(late diagnosis)
,
発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip;DDH)
pp.363-372
発行日 2022年4月19日
Published Date 2022/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000946
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発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip;DDH)がまれな疾患となった現在では,その乳児健診におけるスクリーニングは難しく,臨床所見のみからでは診断遅延例の根絶は困難である。そのため,日本小児整形外科学会はDDHの危険因子を加味した乳児健診システムを再構築した。確実な診断には超音波検査を一次健診に使用することが最適である。しかし,現時点のわが国では二次健診での使用率の向上が優先課題であり,複数回の健診機会をシステム化することも望まれる。
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