特集 発育性股関節形成不全の基礎と臨床
「2050年DDH実質ゼロ」に向けた生活指導と初期治療としてのRiemenbügel装具
青木 清
1
,
田中 千晴
1
,
寺本 亜留美
1
,
赤澤 啓史
1
1旭川荘療育・医療センター整形外科
キーワード:
発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip;DDH)
,
予防(prevention)
,
生活指導(practical advice in daily life)
,
Riemenbügel装具(Pavlik herness;PH)
Keyword:
発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip;DDH)
,
予防(prevention)
,
生活指導(practical advice in daily life)
,
Riemenbügel装具(Pavlik herness;PH)
pp.373-386
発行日 2022年4月19日
Published Date 2022/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000947
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DDHの予防のためには,「予防パンフレット」で学んで,生まれた日から「開排位で自由に動く環境」を生活習慣にすべきである。生後0~2カ月は臼蓋形成が著しい一方,向き癖と反対側の股関節が徐々に不安定となり脱臼しやすい。臥位では,タオルで体幹を10~20°浮かして「右:左=half & half」を目指す。「げっぷ」は,1日数回股関節をしっかり開くチャンスである。装具は,「急な開きすぎ」に注意し,エコー前方法でモニタリングを行うと安心・安全である。
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