特集 大腿骨頭壊死症の基礎と臨床Up to date
特発性大腿骨頭壊死症に対する人工物置換術の最新情報
小林 千益
1
,
菅野 伸彦
2
1諏訪赤十字病院/人工物置換術調査担当
2大阪大学大学院医学系研究科運動器医工学治療学/調査研究班班長
キーワード:
特発性大腿骨頭壊死症(osteonecrosis of the femoral head;ONFH)
,
人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;THA)
,
バイポーラー型人工骨頭置換術(bipolar hemiarthroplasty)
Keyword:
特発性大腿骨頭壊死症(osteonecrosis of the femoral head;ONFH)
,
人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;THA)
,
バイポーラー型人工骨頭置換術(bipolar hemiarthroplasty)
pp.1296-1300
発行日 2021年12月19日
Published Date 2021/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000839
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特発性大腿骨頭壊死症(osteonecrosis of the femoral head;ONFH)に対する人工物置換術の多施設共同調査を行い5,771関節を登録した。男性が55%を占め,手術時年齢が平均51歳,ONFHの背景は全身性ステロイド投与が59%,飲酒が28%であった。手術は,後側方進入法が66%で,人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;THA)が82%であった。経過観察期間は平均6.2年(最長23年)で,術後脱臼は4.2%,再手術を要する破綻は4.1%であった。危険因子を多変量解析したところ術後脱臼には,手術の種類,BMI,後方進入法,骨頭径が有意に関連していた。再手術には,ONFHの背景と手術の種類が有意に関連していた。
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