Japanese
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シンポジウム 特発性大腿骨頭壊死
特発性大腿骨頭壊死の疫学・成因
Etiology of Idiopathic Necrosis of the Femoral Head
二ノ宮 節夫
1
Setsuo NINOMIYA
1
1東京大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
特発性壊死
,
idiopathic necrosis
,
疫学
,
etiology
,
大腿骨頭
,
femoral head
,
ステロイド性骨壊死
,
steroid-induced necrosis
,
アルコール性骨壊死
,
alcoholic necrosis
Keyword:
特発性壊死
,
idiopathic necrosis
,
疫学
,
etiology
,
大腿骨頭
,
femoral head
,
ステロイド性骨壊死
,
steroid-induced necrosis
,
アルコール性骨壊死
,
alcoholic necrosis
pp.1057-1062
発行日 1981年11月25日
Published Date 1981/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906441
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特発性大腿骨頭壊死は古くから知られた疾患であるが,近年,患者数の増加とともに注目され,股関節外科に占める比重も次第に大きくなりつつある.昭和50年から厚生省のいわゆる難病研究班の一つとしてとりあげられ,我が国における実態が次第に明らかとなつてきた.従来,特発性大腿骨頭壊死は大腿骨頸部骨折,股関節の脱臼・骨折などの外傷や放射線治療に続発するもの,潜函病におけるものなど,明らかな原因に続発する二次性骨壊死を除外した,原因不明のものをさしている.しかし,特発性大腿骨頭壊死といわれるなかにもアルコールの愛飲やステロイドの使用などの既往を有する例が数多く,また,病像もやや異なつているので,これらをアルコール性大腿骨頭壊死,ステロイド性大腿骨頭壊死として分けて考える傾向にある.前記研究班の疫学調査もステロイド非使用群(アルコール愛飲者を含む)とステロイド使用群に大別して検討したので,これに基づいて述べる2).
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