特集 骨盤骨折治療Update:基礎から応用まで
Ⅰ.骨盤輪損傷(高エネルギー損傷)
小児骨盤骨折および骨盤開放骨折の診断と治療
上原 健敬
1
,
野田 知之
2
,
尾嵜 敏文
3
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域救急・災害医療学講座
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科運動器外傷学講座
3岡山大学大学院医歯薬学総合研究科整形外科学講座
キーワード:
小児骨盤骨折(pediatric pelvic ring fracture)
,
骨盤開放骨折(open pelvic ring fracture)
,
分類(classification)
Keyword:
小児骨盤骨折(pediatric pelvic ring fracture)
,
骨盤開放骨折(open pelvic ring fracture)
,
分類(classification)
pp.435-443
発行日 2021年4月19日
Published Date 2021/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000590
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小児骨盤骨折はスポーツによる骨端部剥離骨折と高エネルギー外傷による骨盤輪骨折に大別され,剥離骨折の多くは保存治療が可能である。骨盤輪骨折は骨癒合後の自家矯正が生じないため,1 cm以内の転位に留まるよう整復固定を行う。骨盤開放骨折は死亡率が高く,複数の診療科にまたがる集学的治療が必要である。診療にあたっては整形外科医であっても人工肛門や膀胱瘻の適応,膀胱損傷の診断に関する知識の習得が望ましい。
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