Morton 神経腫 ― 保存療法

足底趾神経の絞扼によりMorton神経腫（Morton neuroma）は起こるとされている。内側足底神経と外側足底神経は第3趾間に広がる枝をもつため，比較的厚い趾神経を形成し，深横中足骨間靱帯の圧迫を受けやすい。誘発テストでは，趾神経が中足骨頭間で絞扼されたとき，趾への放散痛を伴うclickを触知できることがある（Mulder click）。保存療法としては，靴指導や運動療法が推奨される。また，神経腫の近位にパッドが設置された中敷きは中足骨頭を挙上し，同時に趾間の圧の減らすために有効である。