連載 私の整形外科診療のコツ
第10回
Lisfranc靱帯損傷-Lisfranc靱帯損傷におけるコツ-
平野 貴章
1
1聖マリアンナ医科大学整形外科学講座
pp.1006-1008
発行日 2020年9月19日
Published Date 2020/9/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000383
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Lisfranc靱帯は,足根中足関節(tarsometatarsal joint;TMT関節)に存在する。TMT関節は,第1楔状骨から第3楔状骨で構成された第2中足骨基部のほぞの形態と骨間靱帯(interosseous ligament;IOL)によって安定している。第1楔状骨と第2中足骨には,強靱な骨間靱帯が存在しており,これがLisfranc靱帯である。Lisfranc靱帯の背側,底側にも靱帯結合が存在し,これらの構造をLisfranc靱帯複合体と称する。Lisfranc靱帯単独での損傷はまれであり,Lisfranc靱帯複合体の損傷として病態を考えるべきである。
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