症例と治験
前十字靱帯再建術において術中にENDOBUTTON◇が骨孔内に脱落し再固定を要した2例
川原 佳祐
1
,
望月 雄大
2
,
鮫島 雄仁
2
,
豊田 真也
2
,
羽田 勝
2
,
池上 博泰
2
,
武者 芳朗
2
,
金子 卓男
2
1厚生中央病院整形外科
2東邦大学医学部整形外科学講座(大橋)
キーワード:
前十字靱帯再建術(anterior cruciate ligament reconstruction)
,
皮質ボタン固定(cortical button fixation)
,
エンドボタン(ENDOBUTTON◇)
,
ボタントラブル(button trouble)
Keyword:
前十字靱帯再建術(anterior cruciate ligament reconstruction)
,
皮質ボタン固定(cortical button fixation)
,
エンドボタン(ENDOBUTTON◇)
,
ボタントラブル(button trouble)
pp.995-999
発行日 2020年9月19日
Published Date 2020/9/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000381
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前十字靱帯再建術において,術中にENDOBUTTON◇が骨孔内に脱落し再固定を要した2例を経験したので報告する。2症例ともにENDOBUTTON◇のflip確認後,移植腱を引き上げる際に骨孔内へ脱落したため,固定困難となり大腿骨側をDouble Spike Plate(DSP)にて固定した。症例1では大腿骨骨孔後壁損傷と大腿骨開口部の骨折,症例2では骨孔の楕円化が原因であると推察した。どちらも術後経過は良好であり,DSPで再固定した手技は有用であった。
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