特集 成長期のスポーツ外傷と障害
Ⅱ. 部位別・種目別の成長期スポーツ外傷・障害
小児の膝前十字靱帯損傷-脛骨顆間隆起骨折と前十字靱帯実質部損傷に対する治療法の選択
前田 周吾
1
,
石橋 恭之
2
1青森労災病院整形外科
2弘前大学大学院医学研究科整形外科学講座
キーワード:
前十字靱帯断裂(anterior cruciate ligament injury)
,
脛骨顆間隆起骨折(tibial eminence fracture)
,
小児(children)
Keyword:
前十字靱帯断裂(anterior cruciate ligament injury)
,
脛骨顆間隆起骨折(tibial eminence fracture)
,
小児(children)
pp.205-214
発行日 2020年2月29日
Published Date 2020/2/29
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000141
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小児の膝前十字靱帯断裂に対する保存療法の成績は一般的に不良であり,症例ごとに成長過程を評価して手術のタイミングを逃すことを避けなければならない。どのような手術でも脚長差や変形などの成長障害の発生に留意して経過観察が必要である。脛骨顆間隆起骨折では骨片の大きさや転位をCT画像で詳細に評価し,MRI検査で前十字靱帯実質部損傷や半月板損傷などの関節内合併損傷の有無,骨端線の成熟度を評価して治療方法を決定することが重要である。
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