連載 スポーツ外傷・障害の予防・第1回【新連載】
前十字靱帯損傷
小柳 磨毅
1
,
杉山 恭二
2
Maki KOYANAGI
1
,
Kyoji SUGIYAMA
2
1大阪電気通信大学医療健康科学部理学療法学科
2大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
pp.97-99
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202554
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スポーツ損傷の予防モデル
van Mechelenら1)が概要を示した外傷予防のモデル(図1)は,スポーツ損傷の領域にも応用されている.前十字靱帯(anterior cruciate ligament:ACL)損傷予防の取り組みも,このモデルをもとに加速した.モデルは,① 発生率や重症度の疫学調査から問題を特定する,② 問題となるスポーツ損傷が発生するメカニズムやリスクファクターを特定する,③ 特定されたメカニズムやリスクファクターを反映させた予防策を導入する,④ その予防介入効果の検証を行う,の4つの段階から構成される.予防の取り組みには,このサイクルを繰り返し回すことが重要である.
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