特集 先生はどこまでペースメーカを深く識っていますか
診る 心臓ペーシングに必要な解剖学的知識
井川 修
1
1日本医科大学多摩永山病院 内科・循環器内科
キーワード:
局所解剖学
,
心室
,
心臓
,
人工心臓ペーシング
,
心房
,
房室結節
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Cardiac Pacing, Artificial
,
Atrioventricular Node
,
Heart Ventricles
,
Heart
,
Heart Atria
pp.838-845
発行日 2019年9月9日
Published Date 2019/9/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2020033380
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<Point>1 心室リードは,右室心尖部から中部にかけての中隔のうち,中隔縁柱より下方(右室リングより流入路側)の流入路中隔が留置部位として選択される。2 心房リードは,右房リングより前方の右心耳,とりわけanterolateralfreewallに留置されることが多いが,ときに右房リングより後方の心房中隔前方に留置されることもある。3 左室リードが挿入・留置される左側心臓静脈系は,心外膜脂肪組織直上・心外膜直下に位置し,その走行に大きな個体差がある。このため,そのリード条件は構造的に留置部位周辺の脂肪量に影響される可能性がある。
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