特集 弁膜症治療はこう変わる!心エコーの読み方から手術適応の見極めまで
識る 駆出率の保たれた低流量低圧較差重症大動脈弁狭窄症は本当に予後不良か?
上嶋 亮
1
,
出雲 昌樹
1聖マリアンナ医科大学 循環器内科
キーワード:
一回拍出量
,
血流速度
,
誤診
,
心エコー図
,
鑑別診断
,
心拍出量-低性
,
石灰沈着症
,
大動脈弁狭窄症
,
アルゴリズム
,
患者重症度
,
圧較差
Keyword:
Algorithms
,
Aortic Valve Stenosis
,
Cardiac Output, Low
,
Diagnostic Errors
,
Calcinosis
,
Blood Flow Velocity
,
Diagnosis, Differential
,
Echocardiography
,
Stroke Volume
,
Patient Acuity
pp.55-61
発行日 2019年1月9日
Published Date 2019/1/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019110701
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<Point>1 奇異性低流量低圧較差重症大動脈弁狭窄症のなかには、予後不良群(真性重症AS)と予後良好群(偽性重症AS)が混在する。2 大動脈弁狭窄症の診断の際には、心エコー図計測のピットフォールを理解し、多断面アプローチや3D心エコー図を用いるなどの工夫を常に考慮する。3 奇異性低流量低圧較差重症大動脈弁狭窄症の予後予測や治療方針決定には、古典的な心エコー図の重症度指標のみでなく、他のモダリティを用いた左室肥大所見の評価や大動脈弁石灰化の評価を加えて総合的に判断する必要がある。
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