特集 循環器疾患におけるディベート
診る coronary CTがあれば運動負荷試験は不要か?
野原 隆司
1
1国家公務員共済組合連合会枚方公済病院
キーワード:
運動負荷試験
,
冠動脈疾患
,
酸素消費
,
冠血管造影
,
心筋虚血
,
診療ガイドライン
,
CT血管造影
,
心筋血流予備量比
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Coronary Disease
,
Exercise Test
,
Oxygen Consumption
,
Coronary Angiography
,
Myocardial Ischemia
,
Practice Guidelines as Topic
,
Fractional Flow Reserve, Myocardial
pp.940-944
発行日 2018年10月9日
Published Date 2018/10/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019001836
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<Point>1 形態診断(CT)と機能診断(運動負荷試験)の評価の意義を十分に踏まえることが肝要。急性期治療を別にすれば、形態診断のみの評価で治療をなすことは控えるべきである。2 CTでは石灰化評価、冠動脈内腔、プラーク、ステント内狭窄、バイパス血管、さらには梗塞心筋、血栓の評価がなされる。冠動脈、心筋の形状、性状の評価は運動負荷では正確な予測が難しい。3 虚血性心疾患は中年以降高齢者の発症が多いことを考えると、CTでは造影剤、被爆、医療費、予後の件などを含み置く。運動負荷は負荷が十分でなければ虚血評価が難しい場合もある。一方、安全な生活許容範囲の設定が認定でき、薬剤効果判定も可能である。
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