治す 薬物治療で治す 心不全に対する薬物治療

＜Point＞1 心不全では、心機能障害の代償機転である神経体液性因子の活性化が慢性期の病態形成に重要な役割を果たしている。2 心不全の標準的な薬物療法は、レニン･アンジオテンシン･アルドステロン系抑制薬とβ遮断薬であり、これらにより心筋リモデリングおよび予後の改善を目指す。3 新規開発中のLCZ696、イバブラジン、オメカムチブメカルビルはそれぞれ直接的に心機能を改善する薬剤であるが、予後改善も期待できる。