心不全予防 その最前線を探る
心不全の疫学を探る 日本発の日本人のための心不全エビデンス JCARE研究
眞茅 みゆき
1
,
筒井 裕之
1国立国際医療センター研究所 医療情報解析研究部ゲノム疫学研究室
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
Digitalis Glycosides
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
高血圧
,
心不全
,
利尿剤
,
EBM
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
年齢調整死亡率
Keyword:
Adrenergic beta-Antagonists
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
Digitalis Glycosides
,
Diuretics
,
Heart Failure
,
Hypertension
,
Evidence-Based Medicine
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.405-409
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007177244
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高齢者が多くを占める慢性心不全では、循環器専門医とともに一般開業医(かかりつけ医)の役割が大きい。地域の病院、一般開業医で治療を受けている慢性心不全患者を登録したJCARE-GENERAL研究の結果では、開業医に通院する患者の特徴として、高齢、高血圧性心疾患が多いことが示され、病院と開業医の年齢調整死亡率には、有意な差を認めなかった。JCARE-GENERALのような観察研究は、大規模臨床試験では得ることのできない治療効果の検証や、新たな臨床試験の対象を選定するうえでの基盤となり、日本人のためのエビデンスの構築が可能になると考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007