特集 一人の診察であわてないために!病状と検査結果から導き出す確定診断のコツ
他科コンサルト 循環器以外の科からトロポニン高値(無症候例)やBNP高値(無症候例)でコールされたらどう対応するか?
村木 浩司
1
1村木クリニック
キーワード:
Troponin
,
心臓血管疾患
,
Brain Natriuretic Peptide
,
腎機能障害
,
無症候性疾患
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Troponin
,
Natriuretic Peptide, Brain
,
Renal Insufficiency
,
Asymptomatic Diseases
pp.208-211
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018029970
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
My Answer
トロポニンや脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peptide;BNP)を日常的に 測定できる現在では,検査値異常(のみ)でのコンサルトも多くなっている。特に救急外来か ら,「無症候性で心電図も正常だけどトロポニンが陽性です」もしくは「術前(術後)のスクリー ニング採血でBNPが高値です」といったコンサルトを受けることがある。そのなかには,非 ST上昇型の無症候性の心筋梗塞(myocardial infarction;MI)や,肺水腫の症例もあるが, これらはX線や心エコー図検査を組み合わせれば診断可能である。しかしその一方で,これ らの検査に異常がない症例にも危険が潜んでいる。
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.