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連想心電図 波形と疾患のロジック 実践編 疾患から波形を見つめる Brugada症候群の心電図を読む
笹野 哲郎
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1東京医科歯科大学 大学院保健衛生学研究科生命機能情報解析学
キーワード:
活動電位
,
脚ブロック
,
心室
,
鑑別診断
,
心電図
,
変異
,
Brugada症候群
Keyword:
Action Potentials
,
Bundle-Branch Block
,
Diagnosis, Differential
,
Electrocardiography
,
Heart Ventricles
,
Mutation
,
Brugada Syndrome
pp.214-220
発行日 2017年2月9日
Published Date 2017/2/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017130949
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はじめに
Brugada症候群は,1992年にスペイ ンのBrugada兄弟により,心臓に器質 的な異常を認めず,心電図では右側胸 部誘導に特徴的なST上昇を認める疾 患として報告されました。典型的には 若年~中年の男性に多く発症し,夜間 睡眠中の心室細動によって突然死する ことが特徴です。以前より日本を含む 東アジア・東南アジアで健康な若年~ 中年男性が睡眠中に突然死する病態が 知られており,例えば日本ではポック リ病などとよばれていました。現在こ れらの多くはBrugada症候群と考えら れています。
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