特集 症候別画像診断プロトコル
病期診断および再発チェック 頭頸部癌[CT/MRI]
馬場 亮
1
,
山内 英臣
,
池田 耕士
,
荻野 展広
,
尾尻 博也
1東京慈恵会医科大学 放射線医学講座
キーワード:
MRI
,
リンパ行性転移
,
舌腫瘍
,
頭部CT
Keyword:
Lymphatic Metastasis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Tongue Neoplasms
pp.132-133
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019184035
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検査目的:左舌癌の精査。撮像条件とその理由および病期診断:頭頸部 癌における画像診断は局所病変の進展範囲,リ ンパ行性・血行性転移の評価に基づく正確な病 期診断が主な目的となる。わが国における頭頸 部癌で最も多い口腔癌の画像評価には単純X線 写真,CT,MRI,超音波検査,PETなどが用 いられるが,病期診断ではCT,MRIが標準的で, PETが付加的役割を担う。口腔癌の局所病変の 進展範囲評価においては造影MRIが最善プロト コルとなる。T1・T2強調像,造影T1強調像の 横断像,冠状断像を撮像,スライス厚・間隔は 3 ~4mm程度とする。MRIはその高いコントラ スト分解能,CTより歯科治療後の金属アーチ ファクトが乏しいこと,超音波検査と異なり再 現性・客観性があることから,原発病変の進展 範囲をより詳細に評価することが可能である。
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