特集 口腔癌診療の最前線
頸部リンパ節転移の取り扱い 予防的頸部郭清術非施行の早期舌癌
篠崎 剛
1
1国立がん研究センター東病院 頭頸部外科
キーワード:
腫瘍再発
,
リンパ行性転移
,
舌腫瘍
,
舌切除術
,
扁平上皮癌
,
頸部郭清術
,
生存分析
,
後向き研究
,
予防的手術
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lymphatic Metastasis
,
Survival Analysis
,
Retrospective Studies
,
Glossectomy
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Tongue Neoplasms
,
Prophylactic Surgical Procedures
,
Neck Dissection
pp.471-474
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/J01814.2021195597
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当院で舌部分切除を行ったstage I・IIの舌扁平上皮癌168例(男性105例、女性63例、年齢中央値61歳)について検討した。その結果、37例(22.0%)に頸部リンパ節転移が認められたが、うち32例(86.5%)は頸部郭清±術後(化学)放射線療法で救済可能であった。今回の検討では頸部リンパ節の制御は早期発見と救済手術によって良好であり、予防的頸部郭清を行わずに経過観察を行う診療方針は許容可能と考えられた。
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