特集 間質性肺炎の診断 Up to Date
間質性肺炎のCRP-T診断 病理医の立場から
武村 民子
1
1日本赤十字社医療センター 病理部
キーワード:
細気管支炎
,
肺胞
,
肺炎-間質性
,
肺嚢胞
,
肺線維症-特発性
,
虚脱
,
経気管支肺生検
Keyword:
Bronchiolitis
,
Pulmonary Alveoli
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
pp.153-164
発行日 2018年2月26日
Published Date 2018/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018111123
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間質性肺炎の病理診断においては、病変の場が小葉(lobule)、細葉(acinus)の辺縁部、汎小葉性、小葉/細葉の中心部であるか、慢性変化か急性変化か、肺胞壁ならびに肺胞腔内の線維化や細胞浸潤を同定、確認することから始まる。さらにHRCTとの対比で採取部位が確実に病理像に反映されているか、臨床像を加味して診断に至る。最終診断はMDDによるが、病理像から疾患の方向付け、治療方針の示唆など病理診断の果たす役割は重要である。しかしながら、生検時点の病理像から予後を推定することは困難である。
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