特集 スポーツ診療における画像診断-医療安全上必要なコツと落とし穴-
スポーツ外傷・障害と間違えやすい病変
尾崎 敏文
1
,
中田 英二
,
長谷井 嬢
,
国定 俊之
1岡山大学 医歯薬学総合研究科生体機能再生・再建学講座(整形外科)
キーワード:
X線診断
,
骨腫瘍
,
骨髄炎
,
骨折
,
MRI
,
鑑別診断
,
スポーツ障害
,
軟部組織腫瘍
Keyword:
Athletic Injuries
,
Bone Neoplasms
,
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteomyelitis
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Radiography
,
Fractures, Bone
pp.1142-1150
発行日 2019年11月19日
Published Date 2019/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020041696
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スポーツを活発に行う年齢層が骨・軟部腫瘍の好発年齢と一致しているため,スポーツ外傷や障害と骨・軟部腫瘍との鑑別診断は重要である。それらの病変のなかには,(1)偶然発見されたX線像に写った無症候性の病変,(2)疼痛などの症状を伴い骨腫瘍疑いと紹介されてきたが骨腫瘍ではなかった病変,そして(3)骨腫瘍疑いで紹介されてきて真の治療を要する骨腫瘍であった症例などがある。スポーツ外傷・障害を診断するうえで骨腫瘍の知識は重要であるが,それに加えて,外傷,骨折,炎症性疾患など整形外科疾患全般の基本知識も重要である。
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