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スポーツドクターの現場(第4回) バレーボール
藤田 耕司
1
1千葉メディカルセンター スポーツ医学センター
キーワード:
医師の役割
,
スポーツ医学
,
スポーツ障害
,
体育とトレーニング
,
ドーピング
,
バレーボール
,
運動選手
,
心身状態
Keyword:
Athletic Injuries
,
Doping in Sports
,
Physician's Role
,
Physical Education and Training
,
Sports Medicine
,
Volleyball
,
Athletes
pp.1095-1099
発行日 2019年10月19日
Published Date 2019/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020037600
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2006 ~ 2019年現在まで,全日本女子バレーボールのチームドクターとして帯同[ロンド ンオリンピック,リオデジャネイロオリンピック(図1,2)など]した経験から,日本代表チー ムの現場についてメディカルスタッフの視点から概説する。 スポーツ現場に置かれた環境は病院での通常診療と大きく異なり,特殊な環境下でさま ざまな判断を下さなければならない。特にナショナルチームでは海外遠征も多く,診察器 具(X線やMRI)が遠征先の国によっては自由に使用できないにもかかわらず,毎日病態や コンディションのチェックを行い報告する必要がある。また,病態の説明が病院と異なり 患者本人だけでなく,ナショナルチームの監督,団長,所属チームの監督,トレーナー, 未成年の場合はその家族など多くの方々に説明を行い,納得してもらわなければならない。 個々の選手が良好なコンディションで試合に臨み,高いパフォーマンスを発揮してもらう ことはもちろん,問題が生じた場合でも最良の対策をとり,安心して試合に臨めるよう努 力する必要がある。
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