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これだけは知っておきたい、整形外科的徒手検査法(第31回) 上肢-肩関節 Speed's test
深尾 悠
1
,
帖佐 悦男
1宮崎大学 医学部整形外科
キーワード:
肩関節
,
腱鞘炎
,
理学的検査
,
挙上(力学)
,
筋肉痛
,
上腕筋
Keyword:
Physical Examination
,
Tenosynovitis
,
Shoulder Joint
,
Lifting
,
Myalgia
pp.830-831
発行日 2018年7月19日
Published Date 2018/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018284990
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Biceps test, Straight-Arm testとよばれることもある。 CrenshawとKilgore1)は,Campbell ClinicのDr. J. Spencer Speedが自身の患者へstraight leg raising testを行う際に,前腕回外位・肘伸展位にして行ったところ,肩関節前方に痛みが生じた ところから生まれたとしている2)。 しかしDr. J. Spencer Speedはこの痛みは上腕二頭筋腱に起因するものであると考えたが,正式 に論文として残すことはしなかった。 そのため1966年CrenshawとKilgore1)は,被検者の上肢を前腕回外位かつ肘伸展位で,検者の抵 抗下に肩関節の前方挙上をさせると,上腕二頭筋溝周囲に限局した痛みを生じたものを陽性とする Speed's testは,上腕二頭筋腱滑膜炎の診断に有用な理学所見であると,自身らの論文で提唱した。
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