特集 腱板断裂治療のフローチャート
一次修復が困難な腱板断裂の治療 小径人工骨頭置換術を併用した腱板再建術
三好 直樹
1
,
末永 直樹
1旭川医科大学 整形外科学講座
キーワード:
関節可動域
,
胸筋
,
骨切り術
,
術後管理
,
上腕骨
,
アルゴリズム
,
治療成績
,
臨床プロトコール
,
手術時体位
,
肩腱板損傷
,
肩関節全置換術
,
腱移行術
Keyword:
Arthroplasty, Replacement, Shoulder
,
Rotator Cuff Injuries
,
Algorithms
,
Clinical Protocols
,
Humerus
,
Postoperative Care
,
Osteotomy
,
Pectoralis Muscles
,
Tendon Transfer
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
pp.809-820
発行日 2018年7月19日
Published Date 2018/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018284988
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一次修復不能な腱板断裂は治療に難渋する疾患である。近年、肩甲上腕関節の関節症がなくてもreverse shoulder arthroplasty(RSA)が行われてきているが、高率な合併症が報告されている。筆者らは関節症のない症例には筋腱移行術による腱板再建術を行い、関節症の合併した症例には、小径の上腕骨頭を使用した人工骨頭置換術と筋腱移行術による腱板再建術を併用している。本術式は、手術手技や後療法の煩雑さはあるものの、RSAと比較し、屈曲だけではなく外旋可動域の獲得も可能で、合併症もほとんどなく有用な方法である。
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