特集 24 ―TWENTY FOUR― 戦う循環器当直医のための虎の巻
Ⅵ 血管疾患
2 この急性下肢虚血は明日まで待ってよいのでしょうか?
舟橋 紗耶華
1
1杏林大学医学部循環器内科
キーワード:
急性下肢動脈閉塞
,
外科的治療
,
血管内治療(EVT)
,
筋腎代謝症候群(MNMS)
,
コンパートメント症候群
Keyword:
急性下肢動脈閉塞
,
外科的治療
,
血管内治療(EVT)
,
筋腎代謝症候群(MNMS)
,
コンパートメント症候群
pp.161-165
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000002118
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・急性下肢虚血には,急性心筋梗塞と同様にゴールデンタイムが存在する。早急に虚血の重症度判定(知覚障害,筋力低下,ドプラ音聴取の可否),画像検査を行い,血行再建の適応を判断する。
・発症してから24時間以内の血行再建で救肢できる場合もあるが,6時間以内に血行再建しなければ下肢切断を要する場合もある。速やかに血行再建が施行可能な院内専門家(循環器内科,心臓血管外科)あるいは専門医療機関への搬送を行わなければ,下肢予後のみならず生命予後も不良となる重篤な疾患である。

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