特集 心臓リハビリテーション~遠隔医療保険適用を見据えて~
識る7
モバイル健康管理と心臓リハビリテーション
木村 穣
1
1関西医科大学健康科学
キーワード:
生体情報
,
ウェアラブルセンサー
,
遠隔管理
,
ICT
Keyword:
生体情報
,
ウェアラブルセンサー
,
遠隔管理
,
ICT
pp.447-451
発行日 2023年5月9日
Published Date 2023/5/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001227
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心臓リハビリテーション(心リハ)は,心疾患の二次予防管理として心拍数や血圧などの循環動態をはじめとするさまざまな生体情報を必要とする。これらの生体情報の収集方法は,心リハ維持期では一定の精度と同時に利便性や簡便性が求められる。従って,心疾患の一次予防や維持期の安定した二次予防では,携帯性,移動性などモバイル機能を有する生体情報管理が重要となる。この生体情報にはさまざまな種類があるが,多くの情報はその取得の困難さから限られた条件での評価に限られてきた。しかし,情報通信技術(ICT)など科学技術の発展により,脈拍数や活動量など多くのデータが生体信号として簡便に取得,記録できるようになり,そのデータの応用が可能になってきた。これらのデータは個人の評価や集団としての傾向などさまざまな解析が可能であり,その利用について研究が進んでいる。本稿では,現在用いられている生体センサーによるデータの心リハに関する領域での種類,臨床応用法について解説する。
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