特集 二次性心筋症集中講座
診る5
【Expertise】ICUでよく診る病態:敗血症性心筋症と尿毒症性心筋症はどこまでわかっているのか?
平岩 宏章
1
,
奥村 貴裕
1
,
室原 豊明
1
1名古屋大学大学院医学系研究科 循環器内科学
キーワード:
敗血症性心筋症
,
尿毒症性心筋症
,
メカニズム
,
診断
,
治療
Keyword:
敗血症性心筋症
,
尿毒症性心筋症
,
メカニズム
,
診断
,
治療
pp.226-232
発行日 2023年3月9日
Published Date 2023/3/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001185
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敗血症性心筋症および尿毒症性心筋症はともに,ICUでしばしば遭遇する病態である。しかしながら,その定義や病態,診断,治療についてはいまだ確立しているとは言い難い。敗血症は,感染症に対する反応によって引き起こされる広範囲の生理的および生化学的異常を特徴とする臨床症候群であり,敗血症性心筋症を伴う場合には多臓器障害や死亡リスクは増加する。一方,尿毒症性心筋症は,慢性腎臓病に起因する左室肥大およびその他の異常として定義され,うっ血性心不全が死因となることが多い。本稿では,各々の病態,診断,現在の治療法に加え,将来の展望にも焦点を当て,臨床医によってどのように実践に応用されうるかを述べる。
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