特集 SHDカテーテル治療の現状を知ろう教育から適応,治療まで
識る10
【Expertise】大動脈二尖弁はどのような転帰を辿るか
上岡 智彦
1
1東海大学医学部循環器内科
キーワード:
大動脈障害(aortopathy)
,
大動脈弁狭窄症
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
感染性心内膜炎
Keyword:
大動脈障害(aortopathy)
,
大動脈弁狭窄症
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
感染性心内膜炎
pp.710-715
発行日 2022年7月9日
Published Date 2022/7/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000970
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大動脈二尖弁(BAV)は最も頻度の高い先天性心疾患であり,人口の0.5〜2%にみられる。併存症のない二尖弁(単純型)は,年齢および性別を調整した一般人口と生命予後は同等という報告もある一方で,大動脈弁閉鎖不全症や大動脈弁狭窄症といった弁不全に加え,感染性心内膜炎や大動脈障害などの合併症を起こすことが知られており,その予後が悪い可能性も示唆されている(図1)。本稿ではこれらの合併症を含めたBAVの転帰を解説する。
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