特集2 主治医が求める読影レポートの書き方
泌尿生殖器領域に求められるレポートの書き方
上野 嘉子
1
,
浦瀬 靖代
1
,
祖父江 慶太郎
1
,
村上 卓道
1
1神戸大学大学院医学研究科 放射線診断学分野
pp.140-147
発行日 2021年1月26日
Published Date 2021/1/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000537
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立腺MRIの役割は,①臨床的有意癌(clinically significant cancer)の検出と部位の特定,②病期診断,に大きく分けられる。生検前であれば生検適応や標的生検部位の決定に必要な情報が求められる。生検後であれば病期診断に必要な情報に加え,系統的生検でヒットしていなかった部位の病変をMRIで検出することもある。本稿では2019年に改訂されたProstate Imaging and Reporting and Data System(PI–RADS) v2.1(https://www.acr.org/Quality–Safety/Resources/PI–RADS)の内容を踏まえ,診断レポートに記載すべき項目について考察する。なお臨床的有意癌の検出,病期診断いずれにおいても解剖学的情報,形態学的な評価を目的としたT1,T2強調像と,機能画像である拡散強調像,dynamic MRIを組み合わせたmultiparametric–MRI(mp–MRI)による評価が望ましい。
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