連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』VOL.36.8月号特集 骨転移の画像診断
植野 映子
1
1がん研究会有明病院 画像診断部
pp.1458-1461
発行日 2020年12月26日
Published Date 2020/12/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000505
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悪性腫瘍の予後が延長していることで,骨転移に対する長期的にADLを低下させない対応が重要となっている。脊椎転移では疼痛のみならず,罹患高位に応じたさまざまな神経学的損傷が生じうる。それに伴って生じる治療や介護などは莫大な社会的な負担となりうる。脊椎転移を早期発見し,適切に治療することは,この負担を軽減するために必須であり,そのためには科横断的な対応が必要である。実際の治療に着手する場合にも放射線治療,外科的介入,化学療法などの選択肢があり,集学的な治療の重要性は増している。骨転移1つをとっても治療の選択肢が多数存在するうえ,それぞれが日進月歩で進化し,必要な検査や生検の意味合いなども急速に変化している。放射線診断医はそれらに対応することが求められており,本特集はその一助となることを目的としている。
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