連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』VOL.36,2月号特集 画像診断医にも知ってほしい放射線治療:画像が担う役割
松尾 幸憲
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1京都大学大学院医学研究科 放射線腫瘍学・画像応用治療学
pp.688-692
発行日 2020年6月26日
Published Date 2020/6/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000302
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画像診断医にとっては,病変の種類が腫瘍か炎症性疾患か,腫瘍なら組織型は何か,といった「質的」診断が大きな興味をひくところかもしれない。筆者もかつて画像診断を担当した時期があるが,どの範囲に転移が広がっているか正確に評価する「量的」診断にはそこまで興味がなかったことを覚えている。ましてや治療後の効果判定は地味な作業であり,昔はフィルム取り寄せが面倒であったために「前回画像と比較ください」という言葉でレポートをごまかしたこともあった(ごめんなさい……)。
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