連載 ゲノム医療における画像の役割
第2回
非小細胞肺癌−分子標的治療薬のFDG–PETでの画像評価,主にPETにおける治療効果判定について−
笠原 礼光
1
1群馬大学医学部附属病院 先端医療開発センター
pp.682-685
発行日 2020年6月26日
Published Date 2020/6/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000300
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年の肺癌診療において,分子標的治療薬の進歩は著しいものがある。毎年のようにガイドラインが改訂され,日本における標準治療は変わっている。殺細胞性抗癌剤と比較して分子標的薬は高い治療効果を示すが,その一方でバイオマーカー検査の結果が陽性にもかかわらず治療効果を認めない,あるいは早期に耐性化を認め治療に難渋する症例もある。PETなどの画像モダリティを用いて早期に治療効果を判定し,precision medicineを進めていくことは患者個人の利益はもちろんのこと,医療経済の観点からも重要と考えられる。
Copyright © 2020, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.