整形トピックス
脊柱靱帯骨化の骨化過程におけるプロテオグリカンの関与
彌山 峰史
1
1滋賀医科大学整形外科
pp.1012-1012
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_1012
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プロテオグリカン(PG)は酸性複合糖質の一つであり,1本のコア蛋白質に1~数100本のグリコサミノグリカン鎖が共有結合した分子である.高分子型と低分子型に大別され,高分子PGは主に細胞外基質の構成,維持として作用し,低分子PGは細胞分化や成長因子発現の調整因子となることが指摘されている.骨,関節,靱帯における役割は,細胞の構造維持,細胞膜受容体としての作用,物質の濾過,線維化,石灰化,細胞分化や増殖の調節,水和保水作用など多岐にわたり,生物としての発生,維持に重要な役割をはたしている1).
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