Japanese
English
論説
有痛性分裂膝蓋骨に対するギプス固定法
Efficacy of the cast immobilization against the painful bipartite patellae
田戸 麗
1
,
鈴木 愉
1
R. Tado
1
,
S. Suzuki
1
1すずき整形外科
1Suzuki Orthopedic Clinic, Oyama
キーワード:
painful bipartite patella
,
conservative treatment
,
cast immobilization
Keyword:
painful bipartite patella
,
conservative treatment
,
cast immobilization
pp.701-707
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_701
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は じ め に
有痛性分裂膝蓋骨は若年者のスポーツ障害として知られ,しばしば外来診療で遭遇する.治療に関して,一般的にスポーツ活動の休止や制限,理学療法,装具装着および低出力超音波パルス(low-intensity pulsed ultrasound:LIPUS)療法などの保存療法が第一選択といわれている1,2).しかし,このような保存療法でも骨癒合が得られず症状が改善しない場合には,手術療法を選択することが多い.
本稿では,当施設においてより厳密な保存療法としてギプス固定を実施し,症状の改善とともに骨癒合が得られた多くの症例を経験したため報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2024