Japanese
English
シンポジウム 手指の関節外骨折
指節骨と中手骨骨折に対するギプス療法
Closed Treatment of Closed Fractures of the Digits and Metacarpals
石黒 隆
1
Takashi Ishiguro
1
1いしぐろ整形外科
1Ishiguro Orthopaedic Clinic
キーワード:
conservative treatment
,
保存的治療
,
early mobilization exercise
,
早期運動療法
,
closed fracture of hand
,
手の皮下骨折
Keyword:
conservative treatment
,
保存的治療
,
early mobilization exercise
,
早期運動療法
,
closed fracture of hand
,
手の皮下骨折
pp.635-640
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100441
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:手には多数の腱が関与しており,骨の周囲を腱が走行しているため骨折後に腱との癒着を生じやすい.骨折の治療に当たっては,①MP関節の側副靱帯の短縮による伸展位拘縮,②骨折部での腱との癒着による可動制限,③回旋変形そして④偽関節などの重篤な機能障害を残さないようにしなければならない.今回,われわれが行っている保存的治療を紹介し,診断および治療上の注意点などについて述べた.MP関節屈曲位での早期運動療法(ナックルキャスト)は基節骨や中手骨の骨折に対して適応がある.MP関節屈曲位で整復を保持し,積極的な指の屈伸運動を行わせることによって腱との癒着を防止し,骨癒合や関節可動域の早期獲得ができる方法である.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.