学会を聞く
第34回日本臨床スポーツ医学会
木之田 章
1
A. Kinoda
1
1慶應義塾大学スポーツ医学総合センター
1Institute for Integrated Sports Medicine, Keio University School of Medicine, Tokyo
pp.193-195
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_193
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1.は じ め に
2023年11月11日(土)~12日(日)の2日間,神奈川県横浜市のパシフィコ横浜ノースで慶應義塾大学スポーツ医学研究センター教授の勝川史憲先生(図1)が会長を務められた第34回日本臨床スポーツ医学会が開催された(図2).
本年5月8日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が5類感染症に位置づけられた.それにより2022年から徐々に拡大してきたさまざまな学会の現地開催が本格化し,本学会も2022年に続き完全現地開催となった.今回の学会テーマは「連携と進化」であった.コロナ禍で停滞していたface-to-faceでの情報交換の活発化と進展させた研究成果を思う存分発表してほしいという,会長の熱い思いが込められているとのことであった.
本学会に参加する医師は整形外科,リハビリテーション科,脳神経外科,産婦人科,内科,小児科,精神科など多岐に及ぶ.また,それだけでなく歯科医師,理学療法士,作業療法士などスポーツに携わるあらゆるプロフェッショナルが参加する.今回,学会参加者は約2,200名であり,演題は特別講演3題,教育研修講演13題,招待講演1題,文化講演2題,シンポジウム27題,パネルディスカッション1題,国際交流セッション1題,若手企画セッション(Young Members’ Meeting)1題,一般演題495(口演341,ポスター154)題と,まさに「連携と進化」を体現するに相応しい学会であった.
ホームページやポスターはアメリカンフットボールの風景が青を基調に描かれており,学会での静寂(発表)と激闘(討論)を予感させるものとなっていた(図3).
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