学会を聞く
第44回日本整形外科スポーツ医学会
橋本 祐介
1
Y. Hashimoto
1
1大阪市立大学
1Dept. of Orthop. Surg., Osaka City University Graduate School of Medicine, Osaka
pp.90-92
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_90
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1.は じ め に
2018年9月7日(金)~9日(日)にアスティとくしま(徳島市)において,西良浩一会長(徳島大学)のもと本学会が開催された.徳島大学では1987年に井形高明氏が第13回の学会長を務められており,実に31年ぶりの開催であった.
西良会長は本学会のテーマを「情熱と覚悟―100%を超える復帰」とされた.その真意は開会の挨拶にあった(図1).スポーツ医学においてアスリートを治療する場合,治療成績が80%では引退であり,術前の100%の状態としてフィールド復帰を目指すことがスポーツドクターの使命である.100%復帰を目指すには「情熱」が必要であり,責任をもって治療するには「覚悟」を求められる.スポーツドクターは,常々,「情熱と覚悟」をもって診断と治療にあたっていることから,「情熱と覚悟」をメインテーマに掲げたとのことである.またサブタイトルは,近年手術療法の進歩とともにコンディショニングやリハビリテーションの発展により,アスリートの治療成績が飛躍的に向上しており,受傷前の状態以上にしてフィールド復帰が可能となる時代であることを象徴した「100%を超える復帰」とされたそうである.
今回は日韓整形外科スポーツ医学会(JOSSM-KOSSM Combined Meeting)が2年に一度の併催となっており3日間の開催であった.
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