連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
猪瀬 弘之
1
1東京医科歯科大学整形外傷外科治療開発学特任准教授
pp.1111-1112
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1111
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Question
症 例.6歳,女.
主 訴:腰痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:2ヵ月前に発熱と腰痛を主訴に近医を受診した.血液検査,身体所見から腎盂腎炎が疑われたが,エコーで腎臓に異常を認めないとのことであった.抗菌薬を内服しながら経過観察されていた.
翌月にも発熱,腰痛を訴え,同院を受診した.X線像で特に異常を認めず,経過観察となった.
受診2週間後に腰痛が増悪し,他院を受診した.画像検査でL2椎体骨折を指摘され,ベッド上安静となった.腰椎腫瘍を疑われ,当院に転院となった.
身体所見:背部痛があった.明らかな神経学的異常所見はなかった.
X線所見:図1に当科初診時の腰椎単純X線像を示す.
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