連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
鈴木 秀典
1
1山口大学大学院整形外科講師
pp.157-158
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_157
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Question
症 例.33歳,男.
主 訴:激しい頚部痛(夜間痛),左肩痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:2年ほど前から左肩痛を自覚していた.デスクワークに切り替わってから症状は増悪傾向であった.いくつもの病院を受診したが明確な診断にはいたらず,ブロック療法なども治療効果に乏しかった.時に激しい夜間痛などが生じていたが非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの内服で対処していた.症状は持続し疼痛コントロールが困難であるとのことで,社会心理的な要素や慢性疼痛の関与ということで当科に紹介され受診した.
X線所見:図1に当院初診時頚椎X線像を示す.
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