学会を聞く
第49回日本骨折治療学会
檜山 秀平
1
S. Hiyama
1
1自治医科大学整形外科
1Dept. of Orthopaedics, Jichi Medical University, Shimotsuke
pp.1235-1237
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_1235
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1.は じ め に
第49回日本骨折治療学会が,順天堂大学医学部附属静岡病院整形外科先任准教授の最上敦彦会長のもと,2023年6月29日(木)~7月1日(土)の3日間,静岡市の静岡県コンベンションアーツセンターグランシップで開催された.今年のテーマは「Do The Best We Can!」であった(図1,2).会長の最上先生の挨拶によると,本学会が静岡で開催されるのははじめてのことであるという.3年ほど前から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本でも拡大し,多くの学会や勉強会が中止されweb開催となっていた.その中で本学会では,① インターネットを駆使した運営,② 議論を重視したメイン会場,楽しく学ぶサブ会場,③ 3日間の開催期間という三つの改革を中心に,現地開催ならびにインターネットも利用したweb開催をうまく組み込んだハイブリッド開催として計画された.今年のテーマである「Do The Best We Can!」は,対象部位・診断・治療などが多岐にわたる骨折の分野において,骨折治療医は患者にベストな治療を提供する責務があるという最上会長の熱い思いが込められたテーマであった.
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