学会を聞く
第49回日本股関節学会
濵井 敏
1
S. Hamai
1
1九州大学大学院医工連携・健康長寿学講座
1Dept. of Medical-Engineering Collaboration for Healthy Longevity, Kyushu University, Fukuoka
pp.291-294
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_291
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1.は じ め に
第49回日本股関節学会が,山形大学整形外科主任教授の高木理彰会長(図1)のもと,2022年10月28日(金)・29日(土)の2日間,山形市のやまぎん県民ホール(図2)・山形テルサ・ホテルメトロポリタン山形で開催された.今年のテーマは「嚆矢濫觴(こうしらんしょう)」であった.高木理彰会長の挨拶によると,“「嚆矢」は戦を始めるときに敵陣に射たかぶら矢をさし,「濫觴」は大河も水源にまで溯れば,さかずきをやっと浮かべられるほどのわずかな水量になるとの意から,ともに物事の始まりをあらわします”.“股関節学の始まりや基本を再認識し,歴史的な治療法から最先端の手術療法,保存療法,さらに治療を支える基礎医学,社会医学にも視野を広げながら,本学術集会が様々な討論を通してさらなる高みを目指すマイルストーンになれば” との高木会長の想いを凝縮したテーマであった.
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