書評
『膝関節外科学』
古賀 英之
1
1東京医科歯科大学大学院運動器外科学分野教授
pp.476-476
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_476
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- 文献概要
膝関節外科は外傷による損傷やスポーツ傷害に加えて,変性疾患や炎症性疾患の頻度も高く,整形外科全体を見渡してみてももっとも治療を必要とすることが多い分野である.加えて近年の医学の著しい進歩に伴い,膝関節に関する知識や治療法もまた大きく進歩しており,われわれ整形外科医も専門的知識を常にアップデートしていく必要がある.一方で,膝関節疾患を網羅的かつ系統的に学ぶことができる教科書は決して多くはないのが現状であった.そのような現状をふまえ,津村弘先生,三浦裕正先生,松田秀一先生,岡崎賢先生の4名の先生方による編集により本書が出版された.本書は序文にも述べられているように,1989年に出版,1994年に改訂された名著『ヴォアラ膝』の後継となるべき書籍として出版された.その内容は手術療法に限定したものではなく,膝関節全体を学ぶことができる内容となっている.
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