連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
森野 忠夫
1
1愛媛大学整形外科講師
pp.461-462
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_461
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Question
症 例.73歳,男.
主 訴:腰背部痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:散歩をしていて段差につまずき,バランスを崩して尻餅をつくように転倒した.直後より腰背部痛が出現し,歩こうとすると痛みが増悪するため救急車で搬送されて受診した.
身体所見:意識清明でバイタルサインに異常はなかった.安静時の腰背部痛があり,動こうとすると痛みの増悪があった.坐位,立位は可能であったが,痛みのため坐位,立位の保持は困難であった.胸腰椎移行部に叩打痛を認めた.上下肢の腱反射正常,筋力正常,しびれや知覚鈍麻を認めなかった.
X線所見:初診時臥位腰椎単純X線像を示す(図1).
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