Japanese
English
経験と考察
内側アプローチによる足関節固定術
Ankle arthrodesis using medial approach
松原 秀憲
1
,
引地 俊文
1
,
下川 寛右
1
,
土屋 弘行
1
H. Matsubara
1
,
T. Hikichi
1
,
K. Shimokawa
1
,
H. Tsuchiya
1
1金沢大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Graduate School of Medical Science Kanazawa University, Kanazawa
キーワード:
arthrodesis
,
medial approach
,
scranton method
,
ankle
Keyword:
arthrodesis
,
medial approach
,
scranton method
,
ankle
pp.423-427
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_423
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は じ め に
足関節固定術は,進行した変形性足関節症や感染,関節リウマチ,麻痺足などによる足関節障害に対して有用な治療法として確立されている.末期の変形性足関節症に対しては,骨切り術1)や人工足関節置換術2)などの手術適応が広がりつつある.しかしながら,それらの適応の限界については常に議論になるところであり,足関節固定術は,いまだに末期足関節症に対して必ず治療の選択肢となる治療法である.
足関節固定術の術式については,そのアプローチの仕方や固定法によりさまざまな手術方法が報告されている.アプローチに関しては,前方3),外側4),内側5),関節鏡6)があり,固定法にはプレート7)やネジ8),創外固定9)などが報告されている.
本研究では足関節内側からアプローチを用い,内果前方2/3を切除し,足関節固定術を行うScranton原法5)に改良を加えて足関節固定術を行った症例の治療成績,ならびに本法の有用性について報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022