Vocabulary
ホーミング効果
廣田 亮介
1
1札幌医科大学整形外科
pp.366-366
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_366
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
末梢静脈より投与された幹細胞が生着し,分化と自己複製することができる領域に遊走する現象を「ホーミング」と呼ぶ.宿主からサイトカインや接着因子などの誘導シグナルが供給されることと,幹細胞側で誘導シグナル感受機構が作動することの双方がホーミングには必要であることが知られている.たとえば,白血病に対する骨髄移植において,造血幹細胞が低酸素環境を感知することが重要なホーミング機構と考えられている1).ホーミングが成立してはじめて幹細胞は目的とする部位において分化細胞の産生が可能になる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022