Japanese
English
特別寄稿
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における経時的な核酸検出検査の有用性
Usefullness of chronogical of nucleic acid detection test in coronavirus disease 2019(COVID-19)
増井 文昭
1
,
齋藤 雅人
1
,
磧本 宏信
1
,
斎藤 真司
1
,
和田 友見
1
,
尾立 和彦
1
F. Masui
1
,
M. Saito
1
,
H. Sekimoto
1
,
S. Saito
1
,
Y. Wada
1
,
K. Odachi
1
1千葉西総合病院整形外科・関節外科センター
1Dept. of Orthop. Surg. and Joint Reconstruction Center, Chiba Nishi General Hospital, Matsudo
キーワード:
COVID-19
,
chronogical
,
nucleic acid detection test
Keyword:
COVID-19
,
chronogical
,
nucleic acid detection test
pp.980-983
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_980
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は じ め に
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療を行うにあたり,潜伏期間内のために核酸検出検査の網をくぐる偽陰性患者,“広義のサイレントキャリア”(サイレントキャリア)が問題となる.サイレントキャリアの入院後の発症は院内クラスタ発生の原因となり,医療崩壊の引き金になる.入院後は手術などの原疾患の治療,誤嚥性肺炎や膀胱炎などの続発症により発熱することがあり,COVID-19を疑わずに治療されることも多い.COVID-19を早期に診断して患者を隔離することで,二次感染を最小限に防ぐことが可能になる.われわれはサイレントキャリアによる院内クラスタを経験し,経時的な核酸検出検査により早期にCOVID-19患者の検出,隔離を行った.本研究では,経時的な核酸検出検査の有用性について報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021