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特集 ロコモティブシンドロームの現況
Ⅲ.ロコモの治療
3.坐位でできる健康体操の可能性
-――広島県で実施している「健康そーらん」に着目して
Possibility of the health exercise in the sitting position:focus on “Kenko Soran” in Hiroshima prefecture
清水 怜有
1
,
浦辺 幸夫
2
,
笹代 純平
1
,
福井 一輝
2
,
前田 慶明
2
R. Shimizu
1
,
Y. Urabe
2
,
J. Sasadai
1
,
K. Fukui
2
,
N. Maeda
2
1国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター
2広島大学大学院医系科学研究科心身機能生活制御科学講座
1Sports Medical Center, Japan Institute of Sports Sciences, Tokyo
キーワード:
health exercise
,
sitting position
,
Kenko Soran
Keyword:
health exercise
,
sitting position
,
Kenko Soran
pp.587-591
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_587
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は じ め に
総人口が減少するなかで2020年における65歳以上の高齢者が占める割合は28.7%であり,日本の高齢者人口の割合は世界で最高となっている1).このような状況のなか,「ロコモティブシンドローム(ロコモ)[運動器症候群]」に注目が集まっている.ロコモは,「運動器の障害のため移動機能の低下をきたした状態」と定義され,ロコモの進行と要介護リスクの増加は関連するといわれている2).ロコモの予防として多種多様な方法が検討されているが,その一つに地域在住高齢者のための健康体操があげられる.本稿では,健康体操のなかでも広島元氣いっぱいプロジェクト主催の「健康そーらん」(商標登録済み)の特徴とその運動効果について,坐位でできる健康体操がもたらすロコモ予防への可能性を述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021