Japanese
English
経験と考察
上腕骨大結節骨折に対する保存的治療
Conservative treatment for the great tuberosity fracture of the humerus
山内 直人
1
,
堺 慎
1
,
大川 匡
1
,
柴田 定
1
,
中田 幸夫
1
,
高橋 都香
1
N. Yamauchi
1
,
M. Sakai
1
,
T. Okawa
1
,
S. Sibata
1
,
Y. Nakata
1
,
S. Takahashi
1
1勤医協中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kin-ikyo Central Hospital, Sapporo
キーワード:
fracture
,
great tuberosity
,
conservative treatment
Keyword:
fracture
,
great tuberosity
,
conservative treatment
pp.5-9
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_5
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は じ め に
上腕骨近位端骨折は日常的に経験するが,そのなかで上腕骨大結節単独骨折は比較的少ない.骨片の転位をどの程度まで許容し,手術適応とするかについて複数の報告はあるが,見解はさまざまである.転位が許容範囲と判断し保存的治療を選択しても,疼痛や機能障害が残存する例はまれにある.また,後日転位が悪化して変形治癒となることもたびたびあり,転位しやすい例を把握することは治療方針を決めるうえで必要である.そこで,当院で上腕骨大結節骨折に対して保存的治療を行った例を調査し,骨片が転位する確率やリスクの高い骨折について評価を行ったため報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021